【インタビュー】ライトデザインは第一印象の25%を決める…市光工業(レスポ…

以下は引用記事のURLです。
http://rd.yahoo.co.jp/rss/l/headlines/peo/rps/*http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120213-00000025-rps-peo



日産『リーフ』のヘッドライトはロービームにLEDが採用され、青く反射するリフレクターが特徴となっている。このヘッドライトを開発し製品化したのは自動車の灯火類やミラー、あるいは信号機の部品なども手掛ける市光工業である。


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そしてリーフのヘッドライトのデザインを担当した、同社のコア・エンジニアリング&レイズ部 デザイン課 シニアエキスパート デザイナーである影山智之氏に、自動車のヘッドライトのデザインについて語ってもらった。


      • :自動車のヘッドライトのデザインではどんな点がポイントとなるのでしょうか。



影山氏(以下敬称略):照射面積や範囲、配光パターンなどの機能部品としての技術的な要素は当然重要な点ですが、自動車のパッケージデザインという視点において、ヘッドライトのデザインは非常に重要な要素といえます。ある調査では、車の第一印象のうちヘッドランプが占める割合は25%というデータもあります。文字通り、自動車の顔やイメージを決定してしまう部品なのです。


      • :デザインをするときに、難しい点はどんなところでしょうか。



影山:見た目の形状やアイコン性をどのように出すかという点でしょうか。とくにヘッドランプはそれ自体が発光しますし、現在のヘッドライトは昔のように平面的なグリルに取り付けるだけでなく、複雑な立体形状のものが普通です。実際のフィールドで、どのように見せるか、どのように光らせるかについて、さまざまな角度から見た場合も考えながらデザインしていきます。



影山:また、ヘッドライトそのものもシールドビームからハロゲンランプ、HID、LEDと進化しており、デザイン上の選択肢も広がっており自由度が増しています。バンパーなどもそうですが、昔はバンパーもヘッドライトも独立した部品として車に取り付けるものとしてデザインしていましたが、現在はどちらもボディと一体化したデザインが基本となっています。


      • :選択肢の拡大やデザインアプローチの違いは、ヘッドライトのデザイントレンドにも影響していますか。



影山:はい。さきほど述べたように、ヘッドライトはその車の印象を大きく変える、車のデザインの要といってよいものなので、各社ともヘッドライトの形状や光り方にブランドシグネチャーを求める傾向がグローバルで進んでいます。



影山:たとえば、リング状の目玉のようなライトやライトの周囲のアイラインなど、リットシグネチャー(光ることによる特定の意匠やデザイン)での差別化がひとつのトレンドとなっています。ただ、このような差別化のパターンは手法に限りがあるため、グローバルな自動車メーカーは、さらにメーカーや車のコンセプト、特徴、機能をヘッドランプの色や形状でも表現するようになってきています。例えば、ブルーレーザーでエネルギー効率の良さを表現したり、空力を考慮したデザインで省エネをアピールしたりする手法です。他にも、安全な車であるということが一目見てわかるようなデザインを、ランプで表現するという取り組みもあります。


      • :影山さんはアパレル関係からこの業界に入ったと聞きましたが、服飾のデザインと車のヘッドライトのデザインの共通点や異なっている点などはありますか。



影山:似ているところは、どちらも機能が形を作るところでしょうか。たとえば、トレンチコートは軍服としてデザインされたものです。ベルトについている小さいリングは手榴弾をぶら下げる金具ですし、肩から胸にかけての当て布は、銃床があたるところの保護です。ヘッドライトも、最近こそシグネチャーとしての機能も重視されてきていますが、前方を照らす、相手に視認してもらう、合図を送るなど本質的な機能によって形が決定されています。



影山:異なっている点は、ファッションはリバイバルや歴史は繰り返すといった動きがありますが、ヘッドライトは技術的な進化に追従する形で一方向であることです。あとは形を考える上で、洋服の素材は柔らかいもので変形する前提でデザインしますが、ヘッドライトは硬いものであることですかね。


      • 市光工業は、いろいろなメーカーに製品を納めていますが、デザインする上で苦労などはありますか。



影山:新型車の場合、メーカーのデザイナーと議論しながら進めますが、全体のデザインは決まってからの話ですので、あまり苦労するという意識はないですね。デザインや設計の細かい部分では、メーカー側に提案するようなこともあります。逆に、いろいろなメーカーと取引をしていると、メーカーごとのデザインのクセというか好みを把握して、それぞれに合わせるといった配慮が必要かもしれません。


      • :各社の傾向やトレンドがつかめるとデザインの引き出しは広がりそうですね。Valeoとの連携で、各国のノウハウやデザイントレンドを共有するようなデザイナーどうしの交流はありますか。



影山:グループの中で「スタイリングネットワーク」というデザイナーどうしのコミュニティのようなものがあります。欧州、北米、中国、日本などのデザイナーがテレビ会議や顔を合わせてのミーティングなどで、情報交換、分析レポートの発表など、活動を行っています。内容は世間話的なものから、デザインに関する議論やトレンド情報の意見交換など自由な形式でやっています。グローバルで、このような連携活動は現在さらに強化中です。


      • :最後に、今後のヘッドライトのトレンドはどのように分析していますか。



影山:日本の場合、高齢化が進むことと交通手段の多様化によって、交通事故の背景や原因も変わってくると思っています。そのため、ヘッドライトには、基本的な機能である「照らす」「知らせる」「合図」について、新しい取り組みが重要になってくると思います。具体的には、輝度や照度を上げるといった目標ではなく、事故を減らすことを目標とした新しい手法や技術を生みだす取り組みです。デザイン的な部分では、「この車はエンジンではなくモーターが載っているんだぞ」「この車はフレンドリーですよ」「役に立つんですよ」といったメッセージを、車全体のパッケージの中で表現するとき、ヘッドライトにできることはなにか、といったアプローチでデザインする動きが広がると思います。



《レスポンス 中尾真二》





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